ベラルーシのマリニッチ在ウズベキスタン特命全権大使はこのほど、ウズベキスタンがベラルーシの協力を得て、遺伝子工学を用いた家畜の育種センターの設立を準備していることを明らかにした。ベラルーシとしては育種センターで同国との提携を深め、関連設備や育種素材の輸出を拡大する狙いがあるもようだ。
マリニッチ大使によると、ウズベキスタンは昨年、国外から肥育用素牛(子牛)を1億2,250万米ドル分輸入した。しかし、ベラルーシからの輸入はわずか37万2,400ドルにとどまっている。
ウズベキスタンでは農業生産の88.2%を個人農家が担っており、中規模農場は7.6%、大規模農場は4.2%に過ぎない。マリニッチ大使は、ベラルーシでの割合が大規模農場80%弱、個人農家17.5%、中規模農場2.7%であることを指摘。ウズベキスタンの農業生産で始まりつつある大規模化に、ベラルーシの経験や知識が大きく貢献できるとみている。