センサー製造のセンシリオン、ハンガリーに新工場

センサー製造を手がけるスイスのセンシリオンは6月29日、ハンガリー東部のデブレツェンに工場を新設すると発表した。需要拡大に対応する狙い。来年第3四半期までに稼働する。従業員数は当初およそ50人、2025年には約200人を予定している。

立地決定の理由についてセンシリオンは、(1)欧州顧客に近い地の利(2)技能の高い労働力の存在(3)現地当局の支援――を挙げた。(3)については、ハンガリー投資庁(HIPA)とデブレツェン都市経済開発センター(EDC)から用地の詳細な評価や敷地計画、現地開発会社の選定で大きな助力を得たと付け加えた。

新工場はデベロッパーがセンシリオンの要望に沿って建設し、同社に賃貸するビルド・トゥ・スーツ型(bts)開発の形式をとる。

センシリオンは1998年にチューリヒ工科大学(ETHZ)からのスピンオフ企業として創業した。温湿度、気体・液体流量を測定・制御するセンサー及びセンサー・ソリューションを手がけ、自動車、医療機器、ビル空調、産業機器、消費財産業などに供給する。

本拠スイスのほか、中国と韓国で工場を運営し、米国と日本、台湾、ドイツに拠点を持つ。今回の投資は純粋に生産能力を引き上げる狙いのため、既存工場での人員整理はないとしている。

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