トルコ初の産業用酵素メーカーであるLIVZYMバイオテクノロジー
が6月26日、イスタンブールで工場の稼働を開始した。穀粉・異性化糖の生産に用いられる酵素を生産する。食品の安全確保に向けた第1歩として位置付けられており、政府は酵素の国産化推進だけでなく、関連分野の発展にも寄与すると期待している。
開所式に出席したトルコのヴァランク産業技術相は、新工場の稼働を皮切りに、これまで全量を輸入に頼ってきた酵素需要を国内でまかなえるようになり、「5年後に9割が自給できるようになる」と自信を示した(年間輸入高:1億5,000万米ドル)。
同相はまた、バイオテクノロジーが重要な新興産業の一つであると指摘。関連性の強いナノテクノロジー、遺伝学、材料工学などの発展に向けても大きな刺激になると、新工場の画期性を強調した。
食品、農産・畜産、医療、科学、環境分野などでもバイオテクノロジーの応用が拡大していくと予想している。