ラトビア、ESAの準加盟国に

欧州宇宙機関(ESA)はこのほど、ラトビアを準加盟国として迎えることを決定した。ラトビア教育科学省は「これにより我が国の科学者や企業がESAと提携できるようになる」とし、高等教育機関における研究・調査の発展、ラトビア経済の生み出す付加価値の拡大を後押しすると期待感を示している。

ラトビアはESAに年間300万ユーロを拠出するが、ESA憲章の規定により、同国の企業・研究機関がESAからその額の85%以上の注文を受けられることになっている。国内のハイテク企業や研究機関が航空宇宙技術、先端技術、サービスを開発し、世界市場で売り出すためのステップになると期待される。拠出金の一部はESAの運営や新計画の策定などに用いられる。

教育科学省はESAの準加盟国になることは「人への投資」と強調。ESAのプロジェクトに参加し、ESAと提携していくことが、◇航空宇宙産業で働く人々の技能向上◇学生がESAの専門家から知識を吸収する機会◇教師がSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の効果的な教え方を学ぶ機会◇企業・研究機関の競争力強化と産学提携の改善――につながると説明している。

ラトビアは2009年にESAと提携協定を締結。2015年から欧州提携国の地位にあった。

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