トルコの国産電車第1号の工場受入テスト(FAT)が、北東部サカリヤ県アダパザル郡のトルコ車両工業(TUVASAS)で始まった。試作車(プロトタイプ)が要件を満たしているかどうかを確認するもので、来月末のレール上走行試験を経て、年末に実用化する計画だ。
同車両は長距離路線へ投入する目的で設計された。最高時速は176キロメートルで、運行速度は160キロメートル。輸入するよりも価格が2割ほど安くなるという。
ヴァランク産業技術相によると、試作車は主制御器、監視・空調・照明システムなどで国産品を採用し、部品の国産比率は60%に上る。量産時には80%に拡大する予定だ。
同相は、世界の鉄道設備需要が年間1,600億ユーロに上るとし、トルコ産電車の将来性に期待を表明した。また、政府は今後10年で鉄道整備に150億ユーロを支出すると付け加えた。