ハンガリーMVM、独エーオンのチェコ電力・ガス小売事業を買収

独電力大手のエーオンは11日、子会社イノジーの運営するチェコ電力・ガス小売事業を、ハンガリーの同業MVMに売却すると発表した。取引は欧州委員会の承認を経て、年末までに手続きが完了するとみられている。

エーオンは2019年に独競合のRWEからイノジーを買収した。欧州委から取引の許可を得る交換条件として、チェコ小売事業などを売却することになっていた。

イノジーはチェコ小売事業で160万世帯弱の顧客数を誇る。MVMは今回の案件について、チェコ市場での競争力強化で「成長戦略における一里塚を築くもの」(コボル社長)とコメントしている。

MVMは5月に売却候補として浮上。ロイター通信が先月末、最有力候補と報じていた。チェコの投資会社であるEPHやKKCG、セブン・エナジーも取得を狙っていた。

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