独航空機エンジンMTU、セルビア整備工場の稼働延期

航空機エンジン大手の独MTUエアロ・エンジンズが、セルビアに計画中の新整備工場の稼働開始を延期する。現地情報ポータル『タンゴシックス』が8日、同社関係者の情報として報じたもので、新型コロナ危機の影響で2022年半ばの当初計画が少なくとも6カ月遅れる見通しをセルビア政府に伝えた。

MTUは昨年6月、セルビアのベオグラード空港に隣接するノヴァ・パゾワに新エンジン整備工場を建設すると発表した。部品修理拠点を拡大する戦略の一環で、年間整備時間40万時間の体制を構築する。第1段階として400人の雇用を計画している。開設は遅れるが、その他の予定に変更はないとしている。

MTUは先ごろ、世界的なコロナ危機で航空業界にも大きな影響が及んでいることから、来年末までに従業員を全社合わせて10~15%削減すると発表した。同社はフランス、オランダ、ノルウェー、ポーランド、米国、カナダ、中国、マレーシア、タイ、豪州、ブラジルに海外拠点を構える。

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