ポーランド石油化学最大手のPKNオルレンはこのほど、同国中部のプウォツク製油所で重油熱分解(Visbreaking)装置の設置作業を開始したと発表した。利益率の高いガソリンやディーゼル油を精製する目的。新装置による生産開始は2022年12月を予定する。
同社によると、重油熱分解装置への投資額は10億ズロチ(2億2,280万ユーロ)。従来は重油やアスファルトの生産に利用されてきた減圧残油から同装置を通してガソリンやディーゼル油を生産する。同社のオバイテク最高経営責任者(CEO)によると、原油精製の利益率は2%増加し、EBITDAは4億1,500万ズロチ(9,250万ユーロ)引き上げられる見通し。
PKNオルレンは同装置の設置を含む石油化学開発プログラムを2023年までに完了する計画だ。同プログラムには1億8,400万ズロチをかけて建設される新研究開発センターが含まれている。(1PLN=27.18JPY)