トルコの5月鉱工業生産19.9%減、下げ幅は前月から縮小

トルコ統計局(TUIK)が13日発表した5月の鉱工業生産高(稼働日調整済み)は前年同月比で19.9%の減少にとどまった。新型コロナ流行を受け導入された制限措置の緩和が進んだことから、下げ幅は前月の31.3%減から11.4ポイント縮小した。ただ、現状の鉱工業生産は最高で9%のプラス(2019年12月)を記録したコロナ危機以前のレベルには程遠く、完全な回復には時間がかかるとみられている。

マイナス幅を業種別にみると、製造では前月比190%増の自動車がけん引し、前月から12.7ポイント減の20.6%へと縮小した。鉱山・採石は同0.3ポイント減の14.2%に、電力・ガス・スチーム・空調は1.6ポイント減の13.3%にそれぞれ縮小して全体を押し上げた。

財別でみると、耐久消費財の減少幅が最も大きく33.4%に達した。これに資本財(24.2%減)、非耐久消費財(20.4%減)、中間財(17.6%減)、エネルギー(14.4%減)と続いた。

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