ハンガリー・韓国外相、経済関係の維持強化で一致

ハンガリーのシーヤールト外務貿易相は27日、公式訪問先のソウルで康京和(カン・ギョンファ)韓国外相と会談し、コロナ危機による制限下でも両国の経済関係の維持強化に尽力していく方針で一致した。同外務貿易相によると、韓国企業はハンガリーで今後数カ月間に数百万ユーロ規模の投資を予定しているという。

ハンガリーは4月末から商用目的に限り韓国人の入国を解禁。今月中旬からは他の目的でも入国を認めている。この措置に対し康外相は感謝の意を表明するとともに、コロナ危機後も視野に入れながら両国の関係強化に向けて力を合わせていくよう呼びかけた。

シーヤールト外務貿易相は、バッテリーメーカーの進出などを背景に、韓国が昨年の国別対ハンガリー直接投資額(FDI)でドイツを抜いてトップに浮上したと話した。韓国企業は、◇政治的安定性◇ハンガリー人の技能の高さや勤勉性、労働意欲の高さ◇欧州の中で税負担が最も低い――といった事業環境を高く評価しているという。

今回のソウル訪問でシーヤールト外務貿易相は康外相のほか、兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長とも意見を交わした。また、SKイノベーション、サムスンSDI、斗山ソルス、ハンコックタイヤの幹部と会談した。このうち斗山ソルスはタタバーニャで整備中の電池箔工場が年内に稼働する予定だ。 

国連貿易統計データベース(UN Comtrade)によると、ハンガリーと韓国の貿易額は昨年35億米ドルに達し、前年の28億ドルから25%拡大した。

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