トルコがイタリアと経済・貿易分野での提携拡大に向け動き出した。ペクジャン貿易相は7月30日、両国の合同経済貿易委員会(JETCO)開催に先立ち、伊ディ・マイオ外相とビデオ会議形式で会談。トルコが付加価値の高い製造業をはじめ、輸出、ハイテク分野への投資、デジタル経済での提携に関心があることを明らかにした。
ペクジャン貿易相とディ・マイオ外相は、経済および貿易分野での両国の連携、輸送・物流、建設、コンサルティングサービス、欧州連合(EU)産鉄鋼の輸入に対する保護主義的措置、EU関税同盟協定の最新化などについて議論した。ディ・マイオ外相は、他国市場での両国企業の協力の大きな可能性に言及した。
イタリアはトルコにとり第4位の貿易相手国で、エネルギー、防衛産業、観光、インフラ、自動車、化学などの分野ですでに協力関係にある。トルコのチャヴシュオール外務相は6月19日のディ・マイオ外相との会談後、両国が貿易高300億ドルを目指し協力強化する考えであることを示唆した。なお、新型コロナの影響を受けた今年上半期の貿易高は、前年同期比20.7%減の75億ドルに落ち込んでいる。