欧州復興開発銀など、ジョンソン・マッセイの電池材料工場に融資

欧州復興開発銀行(EBRD)と、ドイツ復興金融公庫(KfW)の輸出・プロジェクト融資子会社IPEXバンクはこのほど、英化学大手ジョンソン・マッセイに総額1億3,500万ユーロを融資すると発表した。同社がポーランドに正極材工場を新設するプロジェクトが融資対象となる。

ジョンソン・マッセイは、電動車(EV)用次世代バッテリー向けに高性能ニッケル酸リチウム「eLNO」を開発した。これを製造する最初の拠点をポーランド中部コニンに設置する計画で、すでに着工している。2024年に稼働する予定だ。年産能力は1万トンで、EV10万台分に相当する。追加投資により、生産能力を10倍に強化できるという。

EBRDとIPEXバンクはこのプロジェクトに、それぞれ9,000万ユーロ、4,500万ユーロを融資する。eLNOの実用化でリチウム電力の能力が向上し、EVの普及につながるとみている。

上部へスクロール