チェコ統計局(CSU)が1日発表した2020年第2四半期(4-6月期)の国内総生産(GDP、推定値、暦調整済)の改定値は、実質ベースで前年同期比11%減、前期比8.7%減となり、7月末発表の速報値(前年同期比10.7%減、前期比8.4%減)を下方修正した。新型コロナウイルス流行による外需縮小が大きく足を引っ張り、過去最大の下げ幅を記録した。
粗付加価値(GVA)は前年同期比で10.9%縮小した。主要産業である製造業が18.2%減り、流通・輸送・倉庫・宿泊・外食も20.5%後退した。情報通信は1.1%増加した。
支出面でみると、個人消費が7.6%減少した一方で政府支出は1.8%増加し、最終消費支出は4.8%縮小した。総固定資本形成は4.8%のマイナスとなった。
経常黒字は前年同期から565億コルナ減の441億コルナ(16億8,000万ユーロ)にとどまり、2012年第2四半期以来の低水準となった。輸出は23.3%、輸入は18.2%、それぞれ減少した。(1CZK=4.82JPY)