ポーランドのバス製造大手ソラリスが受注好調だ。8月25日に国内の公共交通会社と電気バスの納入契約を交わしたのに続き、28日にはイスラエルにバス120台を供給すると発表した。取引額は電気バスが2,850万ズロチ(650万ユーロ)で、イスラエルの案件は非公表。
イスラエルでは同国のバス運行大手エゲッドから連節バス「ウルビーノ18」を120台受注した。販売代理店ユナイテッド・バス・サービシズ・ナザレス(UBSI)を通じ、今年12月から来年4-5月にかけて納品する。同モデルは全長18メートルの低床式バスで、欧州連合(EU)の排ガス基準「ユーロ6」に対応したエンジンを搭載する。納車後はエルサレムの路線バスとして運行される。
ソラリスは2012年以降、イスラエルで毎年、受注を獲得している。累計の納車台数は約500台に上る。
電気バスはポーランド中部ラドムの公共交通公社MPKに対し、来年7月までに全長12メートルの「ウルビーノ12エレクトリック」9台と給電設備を納入する。契約には他車への給電設備を備えた特殊車両なども含まれる。同モデルは出力125キロワットのモーター2基を備えている。日中は車体上部のパンタグラフを通して走行しながら充電し、夜間は固定式の充電装置を使用する。乗車定員は75名。暖房には圧縮天然ガス(CNG)を用いる。
ソラリスは1998年以来、164台のバスをラドム市に納入してきた。同国の電気バス販売台数は急速に増加しており、都市部における電気バスの数では欧州連合(EU)加盟国中5位にあたる。ソラリスはポーランドの電気バス市場でシェア76%を握る。(1PLN=28.47JPY)