ロシア国営ハイテク企業ロステック傘下のアウトマティカ(Avtomatika)がセキュリティの高いビデオ会議を実現するためのクラウドプラットフォームの開発に取り組んでいる。カバノフ社長が先ごろタス通信のインタビューで明らかにしたもので、世界最大のビデオ会議プラットフォーム「Zoom」に取って代わる国産アプリの誕生を目指している。
新型コロナの世界的感染拡大で人の移動が制限される中、ビデオ会議の需要は民間セクターにとどまらず行政分野でも急拡大している。カバノフ社長によると、ロシア政府機関は数年以内に国産のビデオ通信システムに切り替えると予想される。すでに情報セキュリティの証明と国内開発の承認を受けており、政府が求める商品を提供することができるという。
アウトマティカは1948年設立の通信安全技術研究所を母体とした通信システム開発会社で、2014年にロステック傘下に入った。