トルコ自動車販売協会(ODD)が2日発表した8月の新車販売台数(乗用車+小型商用車)は前年同月比134.4%増の6万1,533台と大幅に伸びた。新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた外出規制の反動のほか、国営銀行の乗用車購入低金利ローンが追い風となった。乗用車の販売台数は106%増の4万4,372台、小型商用車は265%増の1万7,161台に拡大した。
1-8月期の販売台数は前年同期比68.4%増の40万3,002台。内訳は乗用車が31万7,394台(64.2%増)、小型商用車が8万5,608台(86.1%増)だった。ODDは通年の販売台数を65~70万台と予想している。
1-8月の乗用車販売シェアを動力源別でみると、ガソリン車は51.5%となり、前年同期の36.5%から大幅に拡大。ディーゼル車は56.1%から41.2%へと大きく縮小した。天然ガス車は4.3%、ハイブリッド車(HV)は2.9%、電気自動車(EV)は0.1%だった。HVとEVはシェアが小さいものの、販売台数はそれぞれ50%増の9,248台、104.6%増の223台と大きく伸びている。
同国の自動車市場はジラート、ヴァクフ、ハルクの国営3銀行が新車・中古車購入向け低金利ローンを提供し始めた6月初頭以降、活性化している。