デジタル保険プラットフォーム開発 エストニア

配車サービスのドライバー向けに保険を提供するプラットフォームを運営している。ウーバー(Uber)、ボルト(Bolt)、ヤンデックスタクシー(Yandex.Taxi)などを通じて働くドライバーが、定額ではなく実際の運転時間に基づいて保険料が計算されるような「身の丈」に合った保険に加入できるようにしている。ギグワーカーと呼ばれる単発で仕事を請け負う個人事業者の増加を受け、配車サービス以外の分野にも事業を拡大する方針だ。

配車ドライバーは通常、乗客の輸送中はタクシー保険、個人で車を使用しているときは一般的な保険が適用される。ただ、現行の保険制度はフルタイムのタクシードライバーを想定して設計されているため補償範囲が広く、その分割高となる。一方、配車サービスのドライバーは概して運転時間が短いにもかかわらず、同額の保険料を支払わなければならない。Cachetはここに着目し、該当するドライバーに対し一定額の保険料ではなく勤務状況に応じた料金を設定することで、保険料金を平均で47%節約することに成功した。現在、エストニアでは25%のドライバーが登録している。

設立は2018年。提携する保険会社はバルト地域大手のBTAで、フリート事業者向けの保険商品も扱う。ポーランド、北欧諸国、英国などへの進出計画がある。

Cachet

Tallinn, Estonia

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