ロシア国営のユナイテッド・エンジンコーポレーション(UEC)は8日、同社の航空機用エンジン「PDシリーズ」に人工知能(AI)技術を導入することを明らかにした。エンジンから収集したデータをAIで解析する目的だ。
UECによると、今回の措置は航空機エンジンの制御システムにAIを取り入れる世界的な潮流に合わせたもの。最新機種の「PD-8」、「PD-14」、「PD-35」などに導入する。例として、ガスタービンエンジンでは4時間から6時間のフライトで2テラバイトのデータが発生するという。
「PD-14」は国営航空機メーカー、ユナイテッド・エアクラフト(UAC)の中短距離旅客機「MS-21-300」に搭載される予定。現在UECの関連企業によって開発が進められており、複合素材など最新技術が使用されるもよう。