トルコの空飛ぶ車、初の飛行試験が成功

トルコのドローンメーカー、バイカル(Baykar)は15日、空飛ぶ車「ジェゼリ(Cezeri)」の飛行試験で地上10メートルまで浮上することに成功したと発表した。今回の成功を踏まえ、次は有人飛行が可能なプロトタイプを製作する計画だ。余暇の乗り物としては3~4年後、本格的な移動手段としては10~15年後に実用化できるとみている。

バイカルは昨年9月にイスタンブールで開催された航空宇宙技術見本市「テクノフェスト」でジェゼリのプロトタイプを展示した。今回、試験に用いられたプロトタイプの重量は230キロだった。

バイカルは1984年の創業。軍用・民用ドローンの開発や操縦・シミュレーションシステム、アビオニクスシステム(航空機に搭載される電子機器)を手がける。ジェゼリは、11世紀に現在のトルコで生まれた技術者・博学者イスマイル・アル・ジャザリにちなんで命名された。

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