独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は9月30日、人工知能(AI)を利用してコンテナ輸送の無駄を減らす取り組みを紹介した。それによると、コンテナ内の限られたスペースにパレットの大きさを考慮しながら積み荷を配置するアプリケーションを昨年11月に導入し、輸送効率の大幅な向上に成功している。
導入したのは同社の物流関連企業シュコダ・オートロジスティクスとIT部門のシュコダITが開発したアプリケーションソフト「OPTIKON」。パレットの大きさに合わせて最適な配置を行い、コンテナのスペースを最大限活用するもので、AI技術により400種類に上るパレットを組み合わせて処理できる。重量に偏りが生じないようコンテナ内の配置を最適化することも可能だ。同アプリの活用により同社は今年1-6月期のコンテナ輸送数を大幅に減らし、80トンの二酸化炭素(CO2)排出量削減に成功した。
OPTIKONは主に、チェコのムラダー・ボラスレフ本社工場からロシアのニジニ・ノブゴロドのVW工場に車体部品や接着剤などをコンテナ輸送する際に利用されている。