コロナ危機を機にトルコで自動二輪車が売れている。感染を懸念して、公共交通機関に代わる移動手段として求める人が増えているためだ。自動二輪車工業会(MOTED)によると、排気量の小さいモデルを中心に、通年の販売台数は前年を13~17%上回りそうだ。
MOTEDの集計では、自動二輪車を対象とする特別税にもかかわらず、8月も売れ行きが衰えず、新規登録台数は2万5,420台と前年同月を実に94%上回った。1-8月でも29%増の14万3,237台と増加傾向は明らかだ。通年では昨年の15万4,000台から17万5,000~18万台に伸びると予想される。
購入の動機としては、◇新型コロナ感染を避けるため◇他の移動手段よりもずっと安い――といった点が挙げられる。排気量50cc・100ccモデルが驚異的な売れ行きで、全体の伸びをけん引している。50㏄モデルの場合、自動車税がかからないのもプラスに働いているようだ。