露ヤンデックス、慈善団体やNPOに技術・サービスを無料提供

ロシアIT大手のヤンデックスは6日、新型コロナ危機での社会支援を目的としたイニシアチブ「ヘルピングハンド」を、慈善団体や非営利組織(NPO)の支援のための常設ESG(環境・社会・ガバナンス)活動として組織化すると発表した。同社は現在、44の団体の活動を支援しているが、今後も規模の大小に関わらず活動支援を継続する方針だ。

ヤンデックスは今年3月、2億5,000万ルーブル(約270万ユーロ)を投じて「ヘルピングハンド」を立ち上げた。慈善団体やNPOを対象に、事務手続きや移動援助などが効率的に行えるよう支援している。具体的には、障害者とその介助者の移動のためタクシー配車サービス「ヤンデックス・ゴー」を無料利用できるようにしたり、プロジェクト管理ツールやトラッキングシステム、クラウドストレージ、電子メールサービス、電話など、自社の技術および製品・サービスの無料提供を行う。

「ヤンデックス・ゴー」の9月までの利用件数を見ると、医療関係者が約1万2,000件、献血者(同センターへの移動)が1万3,411件、他の団体との提携による食品・食事配達が5万6,128件に上った。(1RUB=1.36JPY)

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