ロシア中央銀行は14日、ソチのシリウス大学にフィンテック・ハブを設置すると発表した。金融テクノロジーの知識と実務能力の双方を備える人材を育てる狙い。一般を対象に訓練・実習課程を提供するほか、大学に新設する修士課程コースでもハブの設備を活用してもらう。中銀の専門家も教育指導に参加する。優秀な学生には同行での実習機会を与える。
中銀と大学が交わした契約によると、まずは来年1月に知識と実務の双方を学ぶ特別クラスを設置する。一般の生徒や学生、金融企業の従業員を対象に訓練・実習プログラムを提供する。
大学はまた、来年9月に数理ファイナンス・金融工学専攻の修士課程を新設する。授業の一部にフィンテック・ハブを活用する予定だ。