マレーシアのeラーニング企業、マインドバレーはこのほど、エストニア事業を強化する方針を明らかにした。首都タリンの拠点を拡張し、従業員数を現在の25人から大幅に増員する。学費負担の少ない大学教育を世界中で提供することを目指す同社は数年以内の上場を目指しており、世界全体でも従業員数を500人まで増やす計画だ。創業者のビシェン・ラヒアニ氏は今年、自らエストニアに移住している。
マインドバレーは世界トップクラスの大学で提供されているカリキュラムを、人工知能(AI)や仮想現実(VR)、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を通じて年間500ドル以下で提供することを目指している。個々の受講者に応じた教育の確立を支援し、それを支えるコミュニティを形成するのが目的だ。ラヒアニ氏は2021年末までに世界最先端の教育プラットフォームを提供するとの抱負を述べている。
同社の提供するサービスの利用者数は現在、世界全体で1,500万人に上る。本社を置くマレーシアのクアラルンプールでは約300人を雇用している。2018年にはeラーニングの大規模な国際イベント「マインドバレー大学」をタリンで開催し、世界から約1,000人が1カ月の教育プログラムに参加した。同イベントは来年夏に再び開催される予定だ。