トルコが刑務所でデジタルサービス導入、受刑者の環境を改善

トルコのギュル法務相はこのほど、デジタル技術を刑務施設へ導入するためのプロジェクトを開始したことを明らかにした。同プロジェクトは電子認証などのスマートシステムを刑務施設に導入し、受刑者管理の負担軽減や受刑者の生活環境の改善を図るもの。政府はデジタル機器を各受刑者に持たせ、家族との通話や食事の注文などをオンラインで行えるようにしていく方針だ。第1弾として首都アンカラの女性刑務所で導入する。

今回のプロジェクトは法務省と交通・インフラ省が協力して実施する。家族とのビデオ通話、請願や医療サービス、図書館への希望書籍の申請、料金の支払いなどを受刑者自らオンラインで行えるようにする計画だ。本人確認には指紋認証システムが用いられる予定。

ギュル法務相は、同省の改革戦略は司法の領域におけるデジタル改革を目指すもので、司法サービスへのアクセスを容易にすると述べた。導入されるシステムは各種のオンライン調査も可能だという。

受刑者の家族とのビデオ通話については、同国の通信大手トルコテレコムの新製品「トゥルナ(Turna)」を利用する予定。政府はデジタルシステムを全国の刑務施設に広げていくことを計画している。

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