ビールの本場に「ビール・ホテル」オープン~チェコ

チェコのプルゼニといえばピルスナー・ビールの発祥の地として知られる。そのプルゼニ州にあるネポムクで来年2月、「ビール・ホテル」がオープンする。この種のホテルは、1年前に米オハイオ州で開業したのに続いて世界で2番目。ビールを観光資源として活用する試みで、農業省からの助成を受けて登場する。

ホテルを建てたのは、ズラター・クラーヴァ醸造所とビア・セラーを経営するラドヴァン・ソホルさんだ。1,000万コルナ(約38万ユーロ)をかけて、1932年に廃業した旧醸造所を改築した。農業省のアグリツーリズム・ビジネス開発支援制度を通じて、投資額の45%を助成として受け取った。

客室は全14室。「実家が農家で、牛を育てている」(ソホルさん)ことにちなんで、ウエスタン風のデザインで統一した。部屋の名前は、階下のビア・セラーで提供するビールの名前だ。どの部屋にも自家製ラガービール「ゴールデン・カウ」が注げるビールサーバーを備える。

定員20人のビール・スパ、ビール・ウエルネスのほか、ホップの香りのスチームバス・サウナ風呂がある。スパではビール風呂が楽しめる。2人でも余裕の大きさのバスタブに、ホップ・エキスと塩を加えた温度36度の無濾過・非加熱の生ビールが注がれる。

もともとは今年3月にオープンするはずだったが、新型コロナの流行で延期した。しかし、2月のスタートを前に、すでに予約が入り始めているという。

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