スロバキア、デジタル改革に12億ユーロ投資

スロバキアがデジタル改革に向こう数年間で少なくとも12億ユーロを投じる。レミソヴァ投資・情報相が12月半ば明らかにした。顧客志向で近代的な公共行政を実現するため国民サービス分野に投資する。

スロバキア政府は2019年、2030年に向けたデジタル改革戦略を打ち出した。イノベーション・テクノロジーと世界的な動向を考慮に入れ、経済と社会のデジタル化に省・部門間を超えて総力で取り組むための枠組みとなる。ネットワーク化、サイバーセキュリティ、デジタル経済、デジタルスキル、イノベーション、モバイル端末経由での行政手続きの実現などが課題だ。デジタル行政サービスでは個人情報保護や安全な情報管理のためサイバーセキュリティの強化が必須で、リスク探知能力の向上やサイバー脅威関連の規制導入にも取り組む。

欧州理事会は昨年7月、新型コロナ禍の経済打撃からの欧州連合(EU)加盟国の回復支援のため復興基金「ネクストジェネレーション」を立ち上げた。21-23年の3年間で総額7,500億ユーロの資金が加盟国に分配される。スロバキアはこの資金を一部デジタル改革の原資にする。

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