日系3社・機関、ロシアからのアンモニア輸入で事業化調査

石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は12月24日、ロシアのイルクーツク石油会社(IOC)、東洋エンジニアリング(TOYO)、伊藤忠商事の3社と共同で、東シベリアと日本間のアンモニアバリューチェーンに関連する事業化調査を実施することで合意したと発表した。資源開発において気候変動問題への対応がより一層求められている状況に即し、資源開発と一体となったCCS事業(CCS:二酸化炭素を分離・回収して地中に閉じ込める技術)の支援を強化する戦略に沿うものだ。

JOMECによると、アンモニアは燃焼時に二酸化炭素を排出しないため、火力発電所や船舶用エンジンの次世代燃料として有力視されている。調査では、IOCが生産する天然ガスをアンモニアに変換する工程にCCSやCCU(回収した二酸化炭素を有効利用する技術)を組み合わせて低炭素アンモニアを量産。日本への輸送体制を構築する可能性を探る。

将来的に、これらの低炭素アンモニアを火力発電所の燃料として日本へ供給することが期待される。

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