VWスロバキア、1,800万ユーロのコロナ助成金を獲得

汚職・腐敗を監視する国際的な非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナルは先ごろ、スロバキアで新型コロナウイルス対策に関連する補助金を最も多く受けた企業は独フォルクスワーゲン(VW)の子会社だったことを明らかにした。スロバキア政府から同社が受けた助成額は1,810万ユーロ。同ランキングでは自動車メーカーや鉄鋼メーカーが上位を占めた。

VWに次いだのはコシツェに拠点を置く米鉄鋼大手USスティールの1,780万ユーロで、トルナバのステランティス(FCAとPSAの合併企業)及びジリナの起亜自動車が550万ユーロでそれに続いた。自動車と鉄鋼関連以外の企業では観光企業のタトリ・マウンテン・リゾートが360万ユーロで唯一ランクインした。

スロバキア政府は新型コロナの流行を受け、企業の雇用や収益維持を目的に今年2月初めまでに計8億6,000万ユーロを支出してきた。支給を受けた企業や個人事業主の数は12万3,000に上る。受給額が100万ユーロ以上の企業は53社、10万ユーロ以上は約1,000社だった。

政府の助成額は昨年4月の1億7,700万ユーロに対し、10月は8,400万ユーロまで下がり、その後はさらに減少した。

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