ロシアの国立サンクトペテルブルク・ワクチン・血清研究所はこのほど、中南米諸国に対するインフルエンザワクチンの供給量を年間650万本まで増やす計画を明らかにした。同研究所のトルヒン所長によると、昨年の供給量はニカラグア向けが99万本、キューバ向けが59万2,200本、ベネズエラ向けが300万本だった。今年は昨年実績より200万本多く供給する予定だ。
同研究所はニカラグアに持つ支所と共同で、「Flu-M」と「VGIR」の2種類のインフルエンザワクチンを中南米諸国に供給する。研究所によると、「VGIR」はすでにグアテマラとエルサルバドルで承認されている他、「Flu-M」についても両国で承認に向け動き出している。ベネズエラとドミニカ共和国での承認も今年中に得られる見通し。
ロシア連邦医療生物学庁付属の同研究所は年間3,000万本のインフルエンザワクチンを生産している。