チェコとスロバキアが台湾との技術協力に関心、主に航空宇宙関連で

チェコとスロバキアの政府関係者が相次いで台湾との技術協力の推進について関心を表明している。台湾との外交関係を担う両国の出先機関がそれぞれ同国の科学技術関連部局と意見交換を行った他、チェコの科学アカデミーは台湾側と今後の協力について覚書を交わした。両国は特に航空宇宙分野での関係強化を狙っているもようだ。

チェコの在台経済文化事務所の1日の発表によると、同国と台湾はチェコ科学アカデミー傘下の研究所や大学の研究開発を支援するため共同事業を実施することで合意した。合意には科学アカデミーと台湾の国家実験研究院(NARL)および国家宇宙センター(国家太空中心、NSPO)との間の覚書が含まれている。会合にはチェコ科学アカデミーのズデネク・ハブラス副総裁とチェコ宇宙連盟のペトル・バレス会長の他、台湾側からNARLの陳明智所長が出席した。

一方チェコの隣国スロバキアも同様の関心を示している。スロバキアの在台経済文化事務所も先ごろ、宇宙産業関連分野での協力を進める意向を表明した。同事務所の一行が台湾の新竹科学工業園区(新竹サイエンスパーク)にあるNSPOを訪問し、宇宙技術に関連するシステムインテグレーションや開発の現状について意見交換を行った。同区にはスロバキア企業でブロックチェーン技術を開発する「Decent」と「3IPK」がすでに進出している。

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