10月開幕が予定されるドバイ国際博覧会(エキスポ)で、スロバキアが水素吸蔵合金タンクを搭載した燃料電池車(FCV)を展示する。コシツェ工科大学(TUKE)が開発したもので、乗用車とバスを出品する方針だ。
2月の閣議決定によると、展示に向けた調整は経済省と教育省が担当する。TUKE及びスロバキア科学・工学情報センター(CVTI)と提携して準備を進めることになる。FCVに水素を積む方式は複数あるが、水素吸蔵合金タンクは、水素を吸着する性質を持つ金属を利用して水素を貯蔵する。一般的にタンクの体積は小さくなるが、重量がかさむのが短所だ。
スロバキアは、エキスポの会期を通じて展示する常設展示で、FCVや航空宇宙技術など、モビリティー関連に出品を絞る。特別展示はそれぞれ2週間に期間を区切り、脱炭素化や環境、教育、21世紀の運輸などをテーマに開催する。出展者は、250社を超える応募企業から今後、選ばれる。