エストニア発のウルトラキャパシタ(電気二重層キャパシタ)メーカー、スケルトン・テクノロジーが、ドイツの連邦経済エネルギー省及びザクセン州から5,100万ユーロを調達した。欧州連合(EU)加盟12カ国が進めるバッテリー開発プロジェクト「欧州バッテリー・イノベーション」からの補助金で、生産設備の完全自動化に向けた開発プロジェクトに振り向ける。製造コストの大幅削減を狙う。
スケルトンは、独東部ザクセン州にあるグロースレールスドルフ工場で「世界初」の完全自動生産の実現に取り組む。ターヴィ・マディベルク最高経営責任者(CEO)によると、独自開発の湾曲グラフェン(curved graphene)と「インダストリー4.0」(産業IoT)の組み合わせで、製造コストを9割近く圧縮する目標だ。
スケルトンは昨年11月のシリーズD投資ラウンドでも、蘭アディエン・アルミニ、欧州投資銀行(EIB)などから4,130万ユーロを調達したばかり。