トルコとアゼルバイジャンの開発機関は9日、ハイテク分野での協力に関する基本合意書に調印した。トルコは今後、戦火が収まったアゼルバイジャンのナゴルノカラバフ自治州をハイテク拠点とするため、同分野やアントレプレナーシップ(起業家精神)に関するノウハウを同国に移転する事業で協力していく。
今回の合意はトルコのイスタンブール・テクノパークとアゼルバイジャン投資庁の間で締結された。技術移転に関する事業をはじめ、設立間もない事業の育成を図るインキュベーションや、その後の拡大につなげるアクセラレーション、若者に対する研修事業などが実施される。さらなる詳細については今後議論される予定だ。
イスタンブール・テクノパークは起業家精神の涵養や経済振興を図ることを目的に1987年に設置された。研究開発やハイテク製品の生産支援のほか、経済のエコシステムを促進するための事業を実施している。