チェコの化学メーカー、ドラスロフカ(Draslovka)・ホールディングがアフリカ・アメリカ地域に進出し、現地生産を開始する計画だ。独自開発の生産技術で製造コストを引き下げ、価格競争力を強化する。3年以内の稼働を目指す。
ドラスロフカは2年前から独自に開発したシアン化水素の生産設備を運営する。従来の製造法よりも生産効率が「格段に高い」という。シアン化水素は同社の手がける鉱山向け化学品やタイヤ・ゴム向け加硫促進剤、キレート剤、特殊化学品、中間品にとり主要材料の一つ。そのコスト削減は価格競争力に直結する。
ドラスロフカはアフリカとアメリカの両地域でシアン化水素プラントを新設し、まずは鉱山向け化学品と農業化学品を生産する意向だ。その後、特殊化学品に手を広げる。アメリカでは特に米国への投資機会をうかがっている。