日本電産は9日、セルビア北部のノヴィ・サドに電動・ハイブリッド車用モーターおよびインバーターの製造拠点を整備すると発表した。欧州における環境規制強化による需要拡大に対応し、関連製品の供給体制を整える狙い。9月に着工、来年半ばに完成する計画で、1,200人の雇用創出が見込まれる。現地報道によると、投資規模は15億ユーロに上る。
敷地面積はモーター工場が5万9,760平方メートル、インバーター工場が3万6,000平方メートルで、それぞれ当初1,000人、200人を雇用する。製品は主に欧州市場へ供給する。
モーターとインバーターを同じ拠点で手がけることについて日本電産は、生産インフラの共有やバックオフィス事業の統合による相乗効果を挙げた。また、「セルビアは科学・エンジニアリングに長け、英語の流暢な人材が豊富」として、製品開発・設計への業務拡大も視野に入れていることを明らかにしている。