クロアチアのリマック、コーポレートキャンパス建設に2億ユーロ

クロアチアの電動ハイパーカーメーカー、リマック・オートモビーリは12日、ザグレブ郊外にコーポレートキャンパスを整備する計画を明らかにした。長期成長戦略に対応し、2,500人強のワークスペースを確保する。投資額は2億ユーロ。年内に着工し、2023年に完工する予定だ。

新キャンパスは、スヴェタ・ネデリャ本社の近隣に建設する。敷地面積は20万平方メートルで、このうち建物面積が10万平方メートルを占める。グループの研究開発(R&D)を統括する拠点を置くほか、電動ドライブトレインやバッテリーシステムの量産体制を整える。テストコースや訪問者・新規採用者向け宿泊施設も併設する。また、博物館、屋上庭園、ゲームルーム、ジム、レストラン、保育施設を設け、従業員の福利厚生を図る。

マテ・リマック最高経営責任者(CEO)は新拠点について、「今後10年以上を見据えた成長計画の実現に向けた踏み台となる。電動ハイパーカーメーカー、電動車部品のサプライヤーとしての地盤を固め、自律性とモビリティーを重視する世界への移行をけん引する」と抱負を語った。

リマックは2009年の創業。ハイパーカーのほか、高電圧バッテリー、駆動システム、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)などを手がける。現在の従業員は約1,000人。

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