韓国製薬メーカー、ロシア製ワクチン「スプートニクV」のライセンス製造で合意

ロシア直接投資基金(RDIF)は15日、新型コロナワクチン「スプートニクV」の技術移転によるライセンス製造で韓国のバイオ技術大手GLラファ(GL Rapha)およびISU財閥傘下の製薬会社ISU ABXISと合意を交わしたと発表した。ISU ABXISの龍仁工場で、4月中に試験製造を開始する見通しだ。

RDIFは韓国を主力提携先と位置づけ、昨年11月に年内の製造開始を見込んでGLラファと提携合意を交わした。同国で年間1億5,000万回接種分のワクチンを輸出向けに製造する計画だ。製造体制を整備するため、2月に国内製薬8社によるコンソーシアムが発足している。

RDIFは世界的なワクチン需要に対応するため「スプートニクV」の国際的な生産提携が重要だとして、韓国のほかインド、中国、ブラジルともライセンス契約を交わしている。欧州では現在、イタリアやドイツとの提携も模索している。

上部へスクロール