ルーマニアのスタートアップ企業で、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)のソリューションを手がけるユーアイパス(UiPath)が20日、ニューヨーク証券取引所での新規株式公開(IPO)で13億4,000万ドルを調達した。IPO株価に基づく同社の企業価値は290億ドルとなる。
新株2,389万株のうち約1,450万株を公開した。公募価格帯を当初の43~50ドルから直前に52~54ドルに引き上げたが、急成長テック企業に投資する絶好の機会とあって投資家の関心が非常に高く、目標を上回る56ユーロでの販売となった。21日の初取引も活況となり、69ドルの終値をつけた。
ユーアイパスは2015年、元マイクロソフト役員で起業家のダニエル・ディネスとマリウス・トゥルカにより設立された。人工知能(AI)とデジタルツールを使い、経理や人事などの定型業務を自動化するRPAプラットフォームを大手企業や行政機関などに提供している。本社は米国のニューヨークで、北米、欧州、アジアの50カ所に拠点を持つ。