国際協力機構(JICA)は21日、トルコの中小企業開発機構(KOSGEB)と3億米ドルのドル建て借款の貸付契約を結んだ。新型コロナ流行の影響を大きく受けている中小・零細企業が容易に資金調達できるようにする。
同借款はトルコ政府が進める中小・零細企業迅速支援事業の一環。期間は15年で、製造業のほか、2017年以降に設立されたテクノロジー系の新興企業が対象となる。
トルコでは全企業数の99%を中小・零細企業が占める。JICAはトルコ政府の既存のシステムを活用して流動性資金を供給することで、対象企業の事業存続と雇用維持を支援する。
KOSGEBのハサン・バスリ・クルト理事長は、「トルコには若く有能な働き手が大勢いる。彼らの能力を活かし、付加価値を生み出すことになるJICAとの協力を歓迎する」と述べた。