EBRD、スコピエの公共交通整備プロジェクトに融資

欧州復興開発銀行(EBRD)は21日、北マケドニアの首都スコピエの公共交通プロジェクトに最高7,000万ユーロを融資すると発表した。同市はバスを基盤とした大量輸送システム、バス・ラピッド・トランジット(BRT)を西バルカン諸国で初めて導入し、持続可能な交通への転換と環境改善を図る。

スコピエ市は2019年に持続可能な都市開発を支援するEBRD「グリーンシティーズ」プログラムで初めて融資を受け、今回が3度目となる。市当局とEBRDは市内交通に起因する排出量を把握するための行動計画に基づいてBRTシステムを整備する。導入後は95%超の大幅な二酸化炭素(CO2)削減につながる予想だ。

BRTシステムではバス専用車線を整備し、エネルギー効率の良いバスやハイブリッドバスを導入する。これにより交通渋滞を解消し、快適かつコスト効率の良い公共交通を実現する。また、車外発券システム、デジタル乗車券などの刷新技術や新しい交通サービス規定を導入し、サービスの質向上を図る。

EBRDはこれまで北マケドニアの142のプロジェクトに総額21億3,000万ユーロを融資した。主に民間事業、地方および国際連携の促進、持続可能な資源利用に関わる分野に投資している。

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