ロシアIT大手のヤンデックス、衣料品ECのクピビップを買収

ロシアのIT大手ヤンデックスは5月31日、衣料品を電子商取引(EC)で販売するクピビップ(KupiVIP)を買収すると発表した。EC事業のヤンデックス・マーケットを強化するのが狙い。取引金額は明らかにされていない。買収手続きは競争当局の承認を経て近く完了する見通しだ。

ヤンデックスは先ごろ、今年はEC事業強化に4億~5億米ドルを投じる方針を打ち出していた。衣料品販売はロシアEC市場でも大きな成長が見込まれており、ヤンデックスではクピビップの持つインフラや経験を活用して衣料品販売を増やしたい考えだ。

クピビップは2008年の創業。1,000ブランド以上の衣料品、靴、アクセサリーを割引価格で販売する。国内外のサプライヤー3,000社強と取引があり、モスクワ州の物流拠点は年900万件の注文をさばく。ロシア以外にベラルーシとカザフスタンでも事業を展開する。

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