墺アルミ部品のSAG、スロバキアで新工場稼働

オーストリアのアルミニウム部品メーカー、ザルツブルガー・アルミニウム・グループ(SAG)は1日、スロバキアのトレンチーン近郊で新工場が稼働したと発表した。受注好調のため生産が追い付かなくなり、工場を移転して生産能力を強化した。投資額は150万ユーロ。

新工場はトレンチーンの西側にあるホホルナーのSIHOT工業団地に位置する。面積は1万365平方メートル。旧工場と同様、顧客の希望に合わせて設計から生産までを手がける特注事業を担当する。守備範囲は鉄道用窓枠システムから容量3,000リットルのアルミタンクまで幅広い。

SAGは19年間にわたり、トレンチーンの東側に位置するドゥブニカ・ナド・ヴァフォームに工場を構えていた。しかし、過去数カ月だけでもドイツのラインメタル・ミリタリー・ビークル(RMMV)、シーメンス・モビリティ―、米農機のディア・アンド・カンパニー、独系のリープヘル、ウィーン市などから大型受注を獲得するなど、事業が拡大している。このため、トレンチーンの西側にあるホホルナーのSIHOT工業団地へ移転することを決めた。

SAGは1898年創業の同族企業。欧州、メキシコ、米国、カナダで11拠点を運営し、1,100人を雇用する。トラック向けアルミニウムタンクのほか、燃料タンク、冷蔵タンクなど幅広く事業を展開する。2020年の連結売上高は1億5,500万ユーロだった。

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