●北極圏ギダン半島の「アークティックLNG2」原産LNGを供給
●条件は「年間調達量が最高100万トンの15年契約」
ロシアの民間ガス最大手ノバテクは2日、中国子会社ノバテク・ガスパワー・アジアが浙江省能源集団の子会社、浙江能源天然気集団と液化天然ガス(LNG)の長期供給契約の条件について合意したと発表した。2019年10月に交わした覚書に基づくもので、年間調達量が最高100万トンの15年契約となる。
ノバテクが供給するLNGは北極圏ギダン半島の「アークティックLNG2」原産で、仕向け先は浙江省能源集団のLNG基地。売主が受け入れ基地までの輸送責任を負うDES条件での契約となる。LNGは浙江省能源の新ガス火力発電所の燃料としても使用される。
ノバテクにとって急成長する中国市場は同社のLNGマーケティング戦略で重要な市場だ。「アークティックLNG2」の3つの液化トレインは年産能力が各660万トンで、2023~25年に順次稼働を開始する予定。