ステランティス、EVなど新モデルをスロバキアで生産

●生産予定の新モデル3種はいずれもBセグメント

●予算は1億8,000万ユーロ相当、出荷開始は23年を予定

欧州自動車大手のステランティスは28日、電動車を中心とする新モデル3種をスロバキアのトルナバ工場で生産する計画を明らかにした。新モデルはBセグメント車で、プロジェクト予算は1億8,000万ユーロ相当とスロバキアでの投資として過去最高額となる。この夏から準備に入り、2023年に出荷を開始する。

新モデルの市場投入はカーボンニュートラル(実質ゼロの排出量)達成に向けた戦略の一環。生産に際しては完全電動車(BEV)の比重が高くなる見通しだ。ただ、ブランドやモデルなどの詳細は今後詰めるという。

今回の新規投資に対しては政府が助成を実施するとみられている。エドゥアルド・ヘーガー首相(オラノ党)は、ステランティスの対スロバキア投資残高が12億ユーロに上り、累計生産台数が今年、400万台に達する見通しであることを強調。同社の助成申請が見込まれるという報道を認めた。

現地ニュースポータル「ジェニークE」によると、トルナバ工場はシトロエンのコンパクトカー「C3」の代わりに新モデルを製造することになるという。「C3」は2016年以来、同工場で生産され、昨年の出荷台数の53%を占めた。

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