●2年をかけ、電動化とデジタル化への対応を強化
●グループのエンジンやモーター全てについてテストできる体制を整備
独フォルクスワーゲン(VW)の高級乗用車子会社アウディは16日、今後2年間でハンガリーの技術開発事業に数千万ユーロを投じると発表した。電動化の促進とデジタル化への対応強化が目的だ。アウディのみならず、VWグループのエンジンおよびモーターの全てについてテストをできる体制を整備する。
同プロジェクトではまず、電気駆動システムおよびトランスミッションの機能を検証するテストベンチを新設する。同時に既存のテストベンチもハイブリッド化および将来的な電動化へ対応できるよう近代化する。また、計画管理ツールや車両シミュレーターを取り入れる形でデジタル化をさらに進める。
同国北西部のジュール拠点はドイツのインゴルシュタットとネッカーズルムに次いでVWグループで3番目に大きい開発拠点だ。4気筒のガソリン、ディーゼルエンジンの工場としても重要な位置を占めている。