トルコとマレーシア、FTA拡大で合意

●軽減対象をサービス、EC、投資関連分野に拡大

●9月以降に具体的な交渉を開始

トルコのメフメト・ムシュ通産相は13日、同国を訪問中のマレーシアのアズミン・アリ国際貿易産業相と会談し、両国の自由貿易協定(FTA)を拡大することで合意した。マレーシア側はトルコからの投資誘致に向けた基盤づくりと位置付けている。

現行のFTAは2015年に発効した。自動車、大理石、鉄鋼、大型家電、アルミ、プラスチック、ガラス、食品産業の特定製品について関税を軽減している。両国は新たにサービス、電子商取引(EC)、投資関連分野も対象に含める方針だ。9月にも具体的な交渉に入る。

両相はこのほか、民間航空運輸、ハラール製品(イスラム教の戒律に従って調理・製造された製品)、防衛産業での提携を探ることでも一致した。

トルコの2020年の対マレーシア輸出は20億リンギット(4億400万ユーロ)、輸入は76億2,000リンギット(約16億5,000万ユーロ)だった。

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