ルーマニアの農産品企業が非GMO飼料を生産、国内初の認定卵供給に向け

●非GMO認定の鶏卵や野禽の国内最大手を目指す経営戦略の一環

●ルーマニアは非GMO製品の流通量が「ほぼゼロ」=カルドス会長

ルーマニアの農産物小売り大手アグロランド(Agroland)は遺伝子組み換え作物(GMO)を使用しない飼料(非GMO飼料)の生産に乗り出す。国内南西部カランセベジュにある配合飼料工場を地場企業から買収し、8月中に必要な認証を取得して生産を開始する計画だ。9月末までには国内の食品流通網に同国で初めての非GMO認定卵を供給できるとみている。22日付の南東欧ニュースサイト『SeeNews』が伝えた。

非GMO認定の鶏卵や野禽の国内最大手を目指す経営戦略の一環で工場を買収する。投資額は130万ユーロ。現在は1万2,000トンの同工場の生産能力を2024年まで年25%のスピードで拡大していく。

アグロランドのホリア・カルドス創業者会長は「欧州連合(EU)には非GMO製品が国内流通量の約90%を占めるオーストリアのような国もあれば、ルーマニアやブルガリアのようにゼロに近い国もある」と指摘。「これまで市場の発展の障害となっていた非GMO飼料の生産能力不足はカランセベジュ工場の稼働によって解消される」と述べた。

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