●4カ月連続のプラスも、上げ幅は前月から13.9ポイント縮小
●半導体部品の供給不足が「自動車」を直撃
チェコ統計局(CSU)が6日発表した6月の鉱工業生産高(物価調整値)は前年同月比で11.4%増加し、4カ月連続のプラスとなったものの、上げ幅は前月から13.9ポイント縮小した。世界的な半導体部品の供給不足により、主要産業の「自動車」で上げ幅が52.8ポイント減の7%にとどまったことが大きい。「ゴム・プラスチック製品」(36.7ポイント減の17.8%)、「その他の輸送機器」(62ポイント減の6.7%)も縮小幅が大きかった。
上げ幅が最も大きかったのは「ベースメタル」の36.4%。「化学・化学製品」(21.2%増)、「その他の非金属鉱物製品」(16.3%増)、「機械設備の修理・設置サービス」(7.7%増)も好調だった。「コンピューター・電子・光学機器」(0.9%増)は前月の2%減からプラスに転じた。
「電気・ガス・スチーム・空調」(5.1%減)は下げ幅が前月から2.9ポイント拡大した。「基礎医薬品・医薬品製剤」(8.2%減)は前月の6.3%増からマイナスに転じた。
6月の新規受注高は前年同月比で22.8%増加した。税込平均賃金は10.1%上昇している。 同国の鉱工業生産高は新型コロナからの回復を受けて4月に55.1%増と大きく伸びたものの、その後は上げ幅が縮小傾向にある。