ロシア第1副首相、北極海航路など輸送ルートの拡充を推進

●バイカル・アムール鉄道の輸送能力を強化

●フィン露国境から西シベリアを結ぶ自動車道も整備

ロシアのベロウソフ第1副首相はこのほど、新たな輸送ルートとして注目される北極海航路について、インフラなどを整備し国際的な通商路として開発していく意向を明らかにした。国営テレビ局「ロシア24」のインタビューで述べたもので、砕氷船などの船舶や水路、港湾設備、通信システム、航行システムなどの整備が不可欠だという。インターネット上にプラットフォームを開設し、船舶会社が積み荷を追跡できるようにする必要もあると述べた。

同副首相はまた、国内の自動車道と鉄道路線も拡充していく方針を明らかにした。貨物鉄道については、すでに輸送能力が限界に達しているバイカル・アムール鉄道を拡大する方針だ。一方自動車道については、フィンランドとの国境からウラル山脈以東の西シベリアまでを1本の道路で結ぶ計画。フィンランドとモスクワを結ぶ自動車道のM11と、モスクワからタタルスタン共和国の首都カザンを通りウラル山脈の都市エカテリンブルクを結ぶ既存の道路を活用するほか、エカテリンブルクから先はチュメニ及びチェリャビンスクまで道路を新たに建設し西シベリアまでつなぐ予定だ。

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